清算の日
お決まりのキザな政治的演出も、オバマさんがすると感動的に見えるのはなぜだろう。就任式以来のまとまった演説、今夜もお茶の間にオバマ節が響き渡りました(笑)。
タイシェオマちゃん(14歳)、劣悪な環境の学校に通っているノースカロライナの中学生。ペンキがはげ落ち雨漏りする校舎、暖房不足で手が凍え、近くを通る列車の騒音で1時間に6回も授業を中断せざるを得ないスクールライフ。その窮状を手紙にしたため「ホープレスな学校を救って」と議会と大統領宛にメールを送った。そして今日、彼女は教育改革を掲げる大統領によってファーストレディの隣の席に招待された。緊張した面持ちでミッシェル夫人にハグされている彼女を見てジ〜ンとこない人はいないだろう。
演出であれなんであれ、タイシェオマちゃんは自分の手紙に応えてくれようとしている大統領の姿に感動し、ずっと忘れないでしょう。子どもに夢を与えられる政治家…、誰にでも出来る事ではないですよね。
カンザス州グリーンズバーグ。2007年5月、この街を最大規模のトルネードが襲い、320km/hに達する暴風が町全体をめちゃめちゃに破壊したことは記憶に新しい。このグリーンズバーグ市長も演説途中で紹介された。グリーンズバーグは悲劇によって更地になってしまった土地に、新たに究極の「グリーンシティ」を建設中だ。ボールダーと共に今後のアメリカのモデルタウンになるだろう。(この街、すごく気になっているのでまた後日特集します☆)
金融・経済、環境・エネルギー、教育・福祉、安全保障と演説自体は常識的な範囲で、特に突拍子もない政策披露はありませんでしたが、そのポジティブさは健在。演説中34回のスタンディングオーベーションと演説後のサイン攻めの様子に改めて支持の高さを実感。
演説に「Day of reckoning has arrived」とあった通り、今日が負の遺産を「清算」する日々の始まりであるといいですね。
それにしても午前中の麻生オバマ会談が陰に隠れてしまったのがちょっと残念。とにかく日本はコロコロ首相が変わらない「顔のある政治」を目指さないといけないんだよな…、といつも通り自国の政情を顧みさせられた夜でした。